25.5. 始まる物語

L'Oiseau de feu : Final 『火の鳥』組曲から 終曲
I. Stravinsky ストラヴィンスキー


最初に使った『火の鳥』の最終曲(組曲だと1919年版がいいかな)。魔王を倒し、王女を助けて大団円のシーンです。飛んでいく鳥を思わせる印象的な短いフレーズが、繰り返されながら次第に高揚していき、非常にカタルシス感のあるフィナーレとなります。普通は赤い鳥ですが、ここでは赤く染まった白い鳥。

当初はもっと救いの無い悲劇にするつもりだったんですが、なんだかんだで中途半端に甘っちょろい話になってしまいました。
しかも結局、「あおとあ、いったい何者?!」ていう話になってしまったような気がします・・・最初はチョイ役のハズだったのに・・・ある意味、世界を動かしてますよ、彼は。本人は気がついてないようですが。

章番号が半端なのは、内容がこの話の中では付録的なのと、本編への敬意を込めて。


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