後書き
 
そもそもこんな話を書いた直接の原因は、去年の夏に見た『キング・アーサー』。映画自体はまあこんなものか、という出来でしたが(私はヨアン・グリフィズ(=ランスロット)を見に行っただけなので、出来はどうでもいいんですが)・・・が!ランスロットとギネヴィアの不倫がスルー!てか、ランスの片思い(しかも告白すらできず)になってる!!
・・・鬱憤を晴らすため、ふぁきあ=ランス、あひる=ギネ(てことは、みゅうと=アーサーで、るう=モルゴース?とすると、ドロ=マーリンで、あおとあ=・・・ガウェイン?かな?)で不倫話の捏造を画策。しかし・・・この二人、とことん不倫に向いてなかった・・・(ヘタレ×天然)密通なんて絶対無理。というわけでストーリーのベースを『トリスタンとイゾルデ』に変換。これなら関係を持つのは結婚前だからイケるでしょう・・・と思いましたが、やはり実際に肉体関係には到らず、そして当初予定していたモノとは全然違う話に。しかも関係を拒絶した分、余計二人が苦しんでます(特にふぁきあが)。まぁいいけど。

ふぁきあひで悲恋と言えばやはり『ロミオとジュリエット』。この捏造話は10世紀中頃の暗黒時代末期という想定なのでロミジュリ(14世紀)よりはかなり前(しかも国が違う)ですが、舞台装置は似たような感じで(超手抜・・・)。ノルドの城は、本当は時代的にも場所的にも最初期のロマネスク建築な感じかなぁとは思ったんですが、話の都合の方を優先してしまいました。衣装も同様。年齢もロミジュリに合わせました。でもあひるはたぶん春生まれなのに、この話の季節は夏の終わり頃なんで、矛盾してます・・・それから、バルコニー(10世紀にあったかどうか謎。つーか、14世紀にすらあったかどうか・・・)のシーンも一応入れました。あひる、飛び降りちゃいますが。ロミオとジュリエットが3日(または4日)間で燃え尽きちゃったのに比べれば、この話のふぁきあとあひるには1ヶ月あるので、まだマシだったかもしれません。

最後までお付き合い下さった皆様に、心から感謝を申し上げます。
それでは最後にちょこっとおまけを。ふぁきあ、その日の朝


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