Ein Volkslied
なあ、おまえ。
俺は行くよ。
行かなきゃならねぇんだ。
おまえだってそう思うだろ?
ここに帰って来た時は、二度とこっから離れねぇって思ったし、
本当は俺だって、行きたくはねぇんだけどよ。
けど、あいつが命がけで守ろうとしたものが俺を必要としてるんだ。
見て見ぬふりなんてできねぇじゃねぇか?
俺は生きてるんだしな。
ああ、分かってる。「戦うべきじゃない」って言うんだろ?
そうだな・・・たぶん、きっと、それはあいつらも分かってるんじゃねぇかな。
だからこそ俺は行こうと思うんだ。
未来は俺たちのものじゃねぇからな。
未来は・・・
なあ。
俺はたぶん生きてここに戻ってくることはねぇだろう。
それでも許してくれるよな?
許して、待っててくれるよな?
俺は行く。
けど俺は、必ず帰ってくる。
おまえのところに。
どれほど遠く彷徨うことになろうと、
俺は決しておまえを見失いはしねぇ。
たとえ空を駆ける翼は無くとも、
どんな遥かな隔たりも超え、
俺たちはまたひとつになる
・・・いつか、必ず。